弊社関連会社であるMatrisurge株式会社 八木先生の研究である「動物の腎臓から、主にコラーゲンなどの有効成分を残して臓器の骨格のみを取り出す「脱細胞」という技術を応用して、世界で初めてブタの体内で部分切除した腎臓の一部を再生させることに成功し、国際学術雑誌『NPJ Regenerative Medicine』オンライン版に掲載されました。
慶應義塾大学医学部 プレスリリースより引用いたします。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/3/3/28-104494/
慶應義塾大学医学部外科学教室(一般・消化器)の田島一樹特任助教、八木洋専任講師、北川雄光教授らの研究グループは、動物の腎臓から、主にコラーゲンなどの有効成分を残して臓器の骨格のみを取り出す「脱細胞」という技術を応用して、世界で初めてブタの体内で部分切除した腎臓の一部を再生させることに成功しました。腎臓は再生能力に乏しいことが知られていますが、今回再生に成功した腎臓内部には、腎機能の重要な構造であるネフロン(注1)を構成する糸球体、血管、尿細管の詳細な構造が再現されており、更に再生部分で血流の一部が再開されていることが示されました。本研究は、外から細胞を入れずに足場構造(注2)のみで腎臓の自己再生機能を呼び起こすことができた点で非常に大きな意義があり、今後の新しい腎臓再生医療の実現に寄与することが期待されます。 本研究成果は、2022年2月28日(日本時間)に国際学術雑誌『NPJ Regenerative Medicine』オンライン版に掲載されました。
腎臓の機能低下は透析による機能代替が一般的ですが、この研究の実用化により経済的・患者の身体的な負担を軽減できる可能性を秘めており、本年1月に日経新聞掲載、本年2月の朝日新聞への掲載など関心が高く評価されています。
当研究においても、タムラテコグループのオゾンによる除染技術などが応用活用されており、今後の再生医療の発展に寄与できることをグループ一同感激しております。
八木先生、Matorisurge株式会社の皆様、今後のご活躍をご期待申し上げます。